ディファ5連戦で開催されたJタッグリーグを制した邪道&外道が「21年間日本No.1タッグだ!」と豪語!棚橋vs.ドラゲーも実現!

101113_NJPW-1.jpg新日本プロレス
J SPORTS CROWN ~SUPER J TAG LEAGUE~
日時:11月13日(土) 開始:18:00
会場:ディファ有明
観衆:550人(超満員札止め)

 13日、ディファ有明で行われた新日本プロレス『J SPORTS CROWN〜SUPER J TAG LEAGUE〜』最終戦。5日連続ディファ有明で開催されたジュニヘビー級のタッグリーグ戦『SUPER J TAG LEAGUE』もいよいよ最終戦となったが、A・B両ブロックも最終日の試合を前にそれぞれ3チームが2勝1敗の4点で並ぶという大混戦! 公式戦を終えた段階で得点が並んだ場合、公式戦内の直接対決で勝ったほうが優勝決定戦に進出出来るため、最後までどこのチームが勝ち上がるかまったく読めない状況に!

 まずBブロックは現GHCジュニアタッグ王者コンビの金本浩二&タイガーマスクが、みちのくプロレス/九龍のフジタ"Jr"ハヤト&野橋太郎に勝利。試合後、一騎打ちを申し込むハヤトに対し、人差し指を突き立てて受け止めた金本だったが、3勝1敗6点でリーグ戦を終了。次の試合の結果次第で優勝決定戦に進出出来るかどうかが決まるという展開に。
 続く邪道&外道vs.KUSHIDA&AKIRAのSMASH組の一戦は、外道の竹刀による奇襲攻撃をうまく回避したKUSHIDAだったが、途中で捕まってしまう。それでも何とかピンチを脱して反撃に出たが、勝負を賭けたミッドナイトエキスプレスをかわされて自爆してしまったあと、KUSHIDAの丸め込みを外道がはね除けると、場外にいた邪道が竹刀でKUSHIDAを一撃! そのまま外道がスクールボーイで丸め込んで3カウント! この結果、邪道&外道と金本&タイガーが得点6で並んだのだが、直接対決で勝っている邪道&外道が優勝決定戦進出を決めた。
 続くAブロックはまずデイビー・リチャーズ&ロッキー・ロメロが、NOSAWA論外&FUJITAの東京愚連隊と対戦。愚連隊の抜群のコンビネーションで苦しめられたが、最後はリチャーズが論外にシャープシューターを決めて勝利。あとは次の試合の結果を待つことに。続く試合では翌日にIWGPジュニアタッグ挑戦を控えているものの、開幕戦で左脇腹を痛めてしまったプリンス・デヴィットと田口隆祐のApollo55と、日に日に評価が上がっているラ・ソンブラ&マスカラ・ドラダのCMLLタッグの対戦。
 脇腹に施されたテーピングが痛々しいデヴィットだが、CMLLコンビはいきなりApolloを場外に追いやり、同時トペを発射するかと思いきやフェイントだったりする一方で、ドラダが田口にスワンダイブ式ミサイルキックを発射した瞬間、隣のコーナーからソンブラも同時にスワンダイブ式ミサイルキックを発射。さらにドラダが変形のロメロスペシャルを決めると、上からソンブラがフットスタンプを落とし、ソンブラがアラビアンプレスを落とせば、ドラダがブレイジングアローを決めるといった高度な空中殺法を次々に披露!
 ApolloはうまくCMLLコンビの同士討ちを何度も誘い込み、デヴィットは場外でソンブラのケブラーダをかわしてみせる。さらにリング上ではドラダが田口に対してラ・ブファドーラから、ロープにもう一度飛び乗っての背面アタックを狙ったが、これを田口はキャッチすると、そのまま後方回転足折り固めを決めて3カウント! 手負いの状態ながら何とか勝利したApolloだったが、得点6で並んだリチャーズ&ロッキー組に直接対決で負けているため、優勝決定戦は邪道&外道vs.リチャーズ&ロッキーのCHAOS同門対決に決まった!

101113_NJPW-2.jpg CHAOS同門対決ではあるが、優勝決定戦ということもあってか立ち上がりはお互いにクリーンファイト。だが、リチャーズとロッキーは邪道が爆弾を抱えている首を容赦なく攻撃していく。ネックブリーカーやエルボーで首を攻撃される邪道に対し、超満員の観客からは「邪道」コールが起こる。
 何とかロッキーのクロスボディをかわした邪道が外道にタッチすると、2人で次々に攻撃を仕掛けて来るリチャーズ&ロメロだが、外道は抜群のインサイドワークを活かして、うまいこと同士討ちを誘い込む。そしてロッキーを足4の字固めに捕らえたのだは、リチャーズはダイビング・ヘッドバットでカット。リチャーズはシュミット流バックブリーカーの連発で外道の腰を集中的に攻撃すると、なおもコーナーに追い込んでショルダーをぶつけていったり、ボディブローを打っていったりと、腰〜腹部にかけてを重点的に攻撃。
 地味に思えるかもしれないが、こういう攻撃を躍動感溢れる感じで出来るリチャーズはやはり素晴らしい選手。ロッキーも腹部への串刺しドロップキックや花道をダッシュしてのドロップキックを叩き込むが、外道はロッキーのダイブをヒザで迎撃すると邪道にタッチを求める。しかし、リチャーズ&ロッキーは外道をコーナーに叩き付けると、リチャーズがニークラッシャーの形でロッキーを抱え上げてから対角線をダッシュする合体の串刺しニー!
 さらにリチャーズはトップコーナーからの雪崩式ブレーンバスターでブン投げると、一気にシャープシューターに捕らえる。何とか邪道が逆水平チョップでカットするが、リチャーズ&ロッキーはダブルインパクトの体勢に。ここで外道はリチャーズの肩車から脱出して、コーナーのロッキーにリチャーズを叩き付けると、コンプリート・ショット。リチャーズはそれでもクローズラインで反撃しようとするが、外道はもはや名人芸といってもいい外道クラッチで切り返す!
 しかし、これはカウント2。それでもリチャーズに急所蹴りをお見舞いした外道はようやく邪道にタッチ。リチャーズのダメージ・リフレックスをキャッチして投げ捨てジャーマンで投げていった邪道だが、そこにロッキーがスワンダイブ式ミサイルキックで入って来る。さらにロッキーはネックブリーカー、飛びヒザ蹴り、飛び付き式DDTで邪道の首を攻撃。だが、2度目の合体式串刺しニーを投げ捨てジャーマンで切り返した邪道は、外道と共に久しぶりにスーパーパワーボムでリチャーズを叩き付けると、場外に追いやる。外道が場外でリチャーズを抑え付けている間に、邪道はロッキーにラリアットからクロスフェース・オブ・JADO!
 ロープに手を伸ばすロッキーだが、回転して遠ざけた邪道がさらに絞め上げると、ついにロッキーがタップ! ここ最近はケガに泣かされていたこともあってタイトルに縁がなかった邪道&外道だが、強敵を下してJタッグリーグ優勝を決めると、満足気な表情を浮かべながら抱き合った。しかし、すぐにいつものしかめっ面に戻った外道はインタビュースペースで「リチャーズとは二度と試合しねーぞ、この野郎! 明日からな、また友達だ。いまから行って握手してくる! あいつとは二度とやんねぇ! ターミネーターか、あいつは」と同門同士とはいえ容赦ない攻撃をしてくるリチャーズとは即和解することを宣言。さらに邪道は「あとよ、明日(IWGP)ジュニアタッグ(の試合が)DDTであるらしいな。どっち勝ってもいいよ。チャンピオン、俺たちをチャレンジャーに選べよ!」と次なる標的をIWGPジュニアタッグ王座に定める。
 すると外道が「この前は負けたけどよ、今日のチャンピオンは誰だ、オイ! 文字通り、No.1のタッグチームだ、オイ! 邪道&外道だ、オイ! 21年間、日本でNo.1だ! 21年間ずーっとNo.1タッグチームだ。もう1回あのベルト取り戻すぞ、この野郎。ゴールデン・ラヴァーズでも、Apollo55でもどっちでもいいよ。必ず俺の腰に戻すぞこの野郎」とまくし立て、続いて邪道が「オイ、ゴールデン・ラヴァーズ、腰抜けだろ? Apollo55、ヘナチョコだろ? オイ、ジュニアの、世界のキング・オブ・キングス、邪道&外道を忘れんじゃねーぞ、お前ら!」と言い放った。

101113_NJPW-3.jpg この日、34歳の誕生日を迎えた棚橋弘至がスペシャル6人タッグマッチで、IWGPヘビー級王者の小島聡と対戦。ライガー&サムライとタッグを組んだ棚橋だが、対する小島は何とドラゴンゲートの望月&シーサーと超異色トリオを結成。望月が先発で出ようとすると、対する棚橋は小島を指名。小島がこれに応じると、両者はいきなり激しいエルボー合戦を展開。棚橋は「来いや、オラ!」と声をあげるほど熱くなる。
 続いてライガーとサムライはシーサーを捕まえようとするが、シーサーも2人まとめて卍コブラツイストに捕らえてみせる。さらにライガーがコーナーに登ったところを倒立ヘッドシザースで投げてみせる。そこにリングインしてきたのが棚橋と望月。何とも新鮮な絡みだが、突進してくる棚橋をカカト落としで迎撃した望月はミドルキックを連打! だが、棚橋がフライング・フォアアームを返すと、ライガー&サムライが入ってきて、ライガーのパワーボム→サムライのダイビング・ヘッドバット。
 しかし棚橋のローリングセントーンをかわした望月が小島にタッチすると、小島はマシンガン逆水平から串刺しジャンピングエルボー→ダイビング・エルボードロップ。棚橋がスリングブレイドを返してサムライにタッチすると、サムライもDDT、ダイビング・エルボードロップ、アームロックと小島を攻め立てる。さらに小島のブレーンバスターを首固めに切り返したサムライだが、カウント2で小島が返すと背後から望月が蹴っていき、続けて一角蹴りをお見舞い。
 さらに小島がコジコジカッターからラリアットを狙うと、サムライはカニ挟みからラ・マヒストラルを決めるが、これもカウントは2。ならばとダッシュしたサムライだったが、そこに小島がカウンターのラリアットを叩き込んで3カウント。試合後、小島は正式決定した中邑真輔とのIWGPヘビー級戦に向けて「すべての恨み、全部晴らしてやる。今までの俺のプロレス人生、すべて賭けて、中邑真輔をぶっ潰してやる!」と息巻いたが、望月は「とりあえずリーグ戦はあんな結果だったけど、いまをときめく現役のIWGPヘビー級チャンピオンの小島さんと組めて、終わりよければすべててよし。小島さんはね、出身が江東区で、俺と一緒。実はどことは言えないけど、いまもすごい近所に住んでるからさ、そういう目に見えない絆がね、今まで接点なかったけど、今日のチームワークで繋がったと思う。5日間、結構しんどかったけど、今日小島さんと組めてご褒美もらったみたいで嬉しかったよ」と小島との初タッグにご満悦な様子だった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 SUPER J TAG LEAGUE Bブロック公式戦 30分1本勝負
○金本浩二/タイガーマスク【3勝1敗=6点】
11分58秒 変型アンクルホールド
フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス)/●野橋太郎(みちのくプロレス)【1勝3敗=2点】

▼第2試合 SUPER J TAG LEAGUE Bブロック公式戦 30分1本勝負
邪道/○外道【3勝1敗=6点】
13分47秒 横入り式エビ固め
●KUSHIDA(SMASH)/AKIRA(フリー)【2勝2敗=4点】
※得点6で金本&タイガーと並んだが、直接対決で勝っている邪道&外道組が決勝に進出

▼第3試合 SUPER J TAG LEAGUE Aブロック公式戦 30分1本勝負
●NOSAWA論外(東京愚連隊)/FUJITA(東京愚連隊)【1勝3敗=2点】
10分6秒 シャープシューター
○デイビー・リチャーズ(ROH)/ロッキー・ロメロ(フリー)【3勝1敗=6点】

▼第4試合 SUPER J TAG LEAGUE Aブロック公式戦 30分1本勝負
プリンス・デヴィット/○田口隆祐【3勝1敗=6点】
9分4秒 後方回転足折り固め
ラ・ソンブラ(CMLL)/●マスカラ・ドラダ(CMLL)【2勝2敗=4点】
※得点6でApollo55と並んだが、直接対決で勝っているデイビー&ロッキー組が決勝に進出

▼第5試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/獣神サンダー・ライガー/●エル・サムライ(フリー)
14分12秒 ラリアット→体固め
○小島聡(フリー)/望月成晃(DRAGON GATE)/スペル・シーサー(DRAGON GATE)

▼第6試合 SUPER J TAG LEAGUE 優勝決定戦 無制限1本勝負
[Aブロック1位]デイビー・リチャーズ(ROH)/●ロッキー・ロメロ(フリー)
23分0秒 クロスフェースオブJADO
[Bブロック1位]○邪道/外道
※邪道&外道組がSUPER J TAG LEAGUE優勝

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体